【2009年11月8日】:ホリデー期のチャリティイベント・セールについて
とうとうサマータイムも終わり、朝は起床するとまだ暗く、夜は仕事が終わると既に暗いという冬が近づいてきます。夏は結構暑いですが夜8時半位まで明るいので仕事の後に散歩に行ったり、と色々できる意味ではやはり冬よりもいいですよね。暑いのが苦手な夫や子供達はほっとしているみたいですけど(笑)。
さて今日はここ1週間位でお問い合わせの多いホリデー期のセール等にからんでお知らせしたいこと等々となります。
まずお問い合わせに多いのは最近イグジムNYのメールマガジンでデパートのチャリティイベントやお得意様セールのご紹介が続いておりますため(是非メルマガサインアップしてくださいね)、「これからもあるんですかね。」というお問い合わせです。割引き利用の商品のお支払は入荷から3日以内、または先払いとなっていますので、ボーナス期にあるかしら、というご質問かと思います。
基本的には11月から12月の半ばまでは次々と定価品も対象になるキャンペーンが(大体どこの店舗も3,4日の限定で)あります。ただそのうちお客様がご希望になられることの多いいわゆる人気・高級ブランド品の新作が対象になるのは半分程度です。弊社は代行サービス業ですが全ての商品をメールやショップで網羅できるわけではありません。(というかあまり頻繁ですとメールを見ていただけなくなるだろうということもあり1週間に一回以上にはならないようにしています)ご紹介していない特定のブランドのお品が割引き対象になった場合にメールで個人的にご連絡差し上げることもしておりますのでご希望でしたらご遠慮なくお申し付けください。
これと共に郵便事情は11月末より非常に悪くなります。通常のプライオリティと速達は到着が2,3日しか違わず、さらに税関でひっかかる可能性の高い速達とは殆ど差が出ないのが他の時期ですが、11月末から年末までは速達は通常通り1週間、プライオリティですとアメリカを出るだけで1週間かかり2週間強が平均となってしまいます。この時期にはイグジムでは2万円以上のお買い上げの場合には無料で速達にアップグレードさせていただく予定ですのでよろしくお願いいたします。年末までに届く可能性のある最終発送日は12月24日、余裕をもっていただくと12月20日となります。24日以降の発送品は日本の税関の年始休暇に重なりお届けは1月正月休暇明け8日頃になることが多いようですのでご注意ください。
さて、毎年この時期アメリカでいいなと思うことの一つにすごくチャリティ事業が浸透していることがあります。それもすごい規模で自分に負担がかかるような仕方ではなく(となると出来る人は限られてくると思うので)、例えば子供達の学校で家で貯まってしまう1セントのコインを学校全体として集めて年に数回コミュニティーで食べ物を無料で受け取れる食料品センターに寄付したり、缶詰めや乾物を集めたり、と自分達の学校の中でつかうだけのPTAの資金集め(Fundraising)だけではなく、自分達よりも恵まれない環境にいる人たち・子供達がいるということを認識させながら育てているというのはすごくいいなと思います。
みんなの小さな思いやりがまとまることによって実際に助ける力になるという感覚です。
もちろん怪しげな慈善団体も山ほどありますので、がんばって働いて稼いだお金を無駄にされないよう、寄付する先をちゃんと選ぶことは必要ですよね。ただ信頼できるところを選び、自分達の家族であれば何となくなくなってしまう10ドルを集めて有意義に使ってくださるのであれば本当に素晴らしいことだと思います。お金だけでなくお年寄りのホームを訪問して一緒に食事をしたり、近所の公園を掃除したりというボランティアもいいですよね。
動物愛護、自然保護、子供の教育、ホームレス、ガンや他の難病研究、末期患者のサポートなど種類も様々ですので、皆がそれぞれ自分の心に訴える分野に小さな貢献をすることによって満遍なく広がるのだと思います。私個人としては一番聞いて辛いのは子供に食べるものがないことと教育の機会がない(ノートや鉛筆も買えないとか)ことです。幸いニューヨークでは子供の医療費は親が合法でアメリカに住んでいるかに関わらずカバーされるようになってきていますので、子供が病気なのに先生に診てもらえないなんていう許されないことはなくなっているようですね。
私も子供の時はお下がり多く着てましたので子供が新しい服を着れないということにはあまり抵抗がないんですが(古着が無料でもらえるDepotはかなりあるみたいです)、子供が食べれるまともな食事が学校で出る朝食と昼食だけ(朝食は完全に無料です。昼食は親の収入により無料から半額、全額だと2.5ドル/食です)なんてことを聞くと本当に胸が張り裂けそうになります。お菓子が買えないとかそういうレベルではないですからね。そういう状況の子供(普通は親はフードスタンプとかをもらっていて、ちゃんと料理をすれば十分バランスの取れた食料を買える額なのですが、マクドナルドとかでも使えるようになってしまっているみたいで、上手に利用しないと当然もたないわけです。)が学校に数人いるらしく、本当はルール違反らしいのですがカフェテリアで働いている人が内緒で余ったランチでサンドイッチを作り持たせてあげたりしているらしいです。校長先生もこのことは知っているようですが、食中毒等で病気になったりそれよりも後で訴えられることを防ぐために作られたルールに反していても、人間としてカフェテリアで働いている人たちを罰することはできないとおっしゃっていました。
娘のクラスの女の子がとても長くて綺麗な長い髪を最近ばっさり切ったので、「かわいいね」と言ったら、「ガンの治療中の人たちのためにカツラを作ってくれるところに寄付したの。髪の毛が多かったから2つ分も作れるって」って嬉しそうに言われました。こうやって他の人を気遣える気持ち、また大げさなことでなく自分のできる範囲で貢献できる気持ちを培うように育てられているお嬢さんはとても幸せだと思いかなり感激しました。
自分達が優れているという優越感ではなく、Count our blessings、というか当たり前に感じてしまいがちな家族・健康など自分達ががいかに恵まれているかを考える時期にもなりますね。
この時期チャリティイベントが多いもっと現実的な理由は今の不景気な状況だと上流階級で自分は使えるお金を持っていても「使ってはいけない」という風潮があるのだそうで(この階級ではないので分かりませんが。。)、超高級ブランドを通常買われている方がワンランク下げて「安価な(笑)」コーチ超限定版を買ったりしているのだとのこと。このグループの人たちの場合「チャリティイベントで買った」という理由があればバンバンまだ買うらしいです。チャリティイベントの割引き率は特に得意客イベントよりも高いわけではなく、通常1-5ドルの寄付のチケットを買うと一枚につき一点15%オフ程度で買い物ができる程度なんですが、先回のチャリティイベントの際などは朝からすごく広い駐車場が一杯で1時間以上車を停めるのに待ったとのこと。実際のプレゼントを買うホリデー期でもここまで込むのは数日だけでしょうから、「良いことをしながら自分も良いものを買える」というアメリカ人らしいwin-win(悪いところがない)イベントは人気のようです。開催デパートのイメージもアップしますので、これから来年も随分増えてくるのではないかと思います。
毎日忙しくて、仕事、家事と、なんでもないことの繰り返しですが、それもまた幸せなことなのだと年末が近くなったことを思い起こさせるこの時期シミジミ思い、ストレスがあまりたまり過ぎないように2009年を締めくくりたいと思っています。
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